2008年10月アーカイブ

WEコラボin鹿児島

◎WEコラボ!研究は厚生労働省「平成20年度障害保健福祉推進事業(障害者自立支援調査研究プロジェクト)」の指定を受けて進めています。

 

WEコラボ!研究は福祉と教育の協働を実践的にススメながら、その推進に必要な要件・条件を少しでも明らかにして、これから始めようという地域や、もっと深めたいという地域の方々にとって「なるほどね」と実感していただけるような形で発信しようというものです。もちろん、私たちの発信に対して、「ちょっと違うよ」とか、「地域事情が違うので、こんな風に取り組んでみたら、うまくいった」という情報をお寄せいただくことを期待しています。

第1回の全体協議会=WEコラボin鹿児島では、まず、今年度の研究班を構成していただいた3つのチームから取り組みの概要を報告していただきました。詳細は各チームのプレゼンテーション資料をご覧頂くとして(ウェブページ:WEコラボ研究会資料に順次アップしていきます)、ざっくりと紹介すると次のようです。

長野チームは北信圏域障害者総合相談支援センターを中心とするチームですが、これまで精力的に就学前から義務就学への移行にかかわる早期総合相談支援体制づくりに取り組んでこられました。とりわけ、保育園・幼稚園への合同訪問~市の心理職・センターの相談員・市教委の教育相談担当からなる「7人の侍チーム」が14園それぞれ年5回訪問して、支援の必要なお子さんの行動観察やカンファランスを行ってきたというところが第一のポイントです。そして、この体制を支える要の一つが地域自立支援協議会の専門部会である「療育部会」で、今年度はこの「療育部会」と学校サイドの特別支援教育コーディネーターが集まる「特別支援教育連携協議会」の合同開催を試みています。この取り組みによって、次のステップ~例えば特別支援教育コーディネーターも交えた合同訪問や幼保小連携の充実が図られるかどうかを検証しようというものなのです。障害福祉・地域生活支援といった分野では「福岡さんのところ」といった方が話が通じやすいかもしれませんが、個人技ではなく、自治体の取り組みとして成就させてきた、その背景にこそ注目したいところです。

一方、滋賀チームは市町村合併以前でいえば、甲賀郡エリアで培ってきた相談支援体制の実績と、発達支援体制の実績を、新たな甲賀市でも継承し、よりしっかりと構築しながら、福祉と教育が丁寧に協働しないと、どうしても支援のネットワークからもれてしまう事例等を通じて、「コラボの要件・条件」を検討しようという取り組みです。ご存じの方も多いかと思いますが、長野チームと同様に、このエリアの取り組みも教育分野、福祉分野それぞれにおいて注目されてきたものです。今回、WEコラボ研究班として参画いただき、あわせて「ここあいパスポート」の開発とリンクさせて、横の連携・縦の一貫性というテーマに、どうすれば具体的に迫れるか、発信していただけるものと期待しているところです。

さて、第1回全体協議会の開催地となった鹿児島チームですが、相談支援事業も自立支援協議会も保育園も、スタートして数年という社会福祉法人ゆうかりの皆さんに参画いただきました。端的に申し上げれば、長野の北信だからできる、滋賀の甲賀だからできる、という風評がすでに聞こえてきそうな中で、これから始めるところでも、よい意味でのショートカット、効率的な推進が可能かどうか、それを検証して欲しい、ということでお引き受けいただきました。保育園の年長さんに対する個別のチーム支援を展開していただきながら、検討しあっていこうとしています。

さて、第1回はおおよそ以上のような取り組み方向が確認され、すでに学びあいの芽も生まれつつ、公開研究会も元気に終了することができました。

次回は滋賀で、第2回全体研究協議会を開催し、中間報告を行います。公開研究会も開催しますので、よろしければ次からチラシをダウンロードの上、お申し込み下さい。12月6日(土)滋賀県・近江八幡市ひまわり館・13:00スタートです。

shiga-koukaikenkyukai-20081206.pdf(滋賀公開研究会2008年12月06日チラシ)

では、また。

みなさん、こんにちは。東京学芸大学の加瀬です。

<WEコラボ! しませんか?>を研究室のキャッチフレーズに、ネット上からも、まずは福祉(Welfare)と教育(Education)のコラボレーション=協働を呼びかけ、特別な支援を必要とする子ども・青年・おとなが地域で生き生きと育ち、住まい、働き、楽しめる社会づくりに取り組み、やがてはそこに集う我々(WE)全員がコラボ=協働しあえる未来を拓く。そんなチャレンジを開始しました。

きっかけは二つ。

一つは2007年9月から2008年3月までの間、スウェーデンの二つの大学街で<WEコラボ>の実際を学ばせてもらう機会を得たこと。文部科学省の国際GPという枠組みから助成金を頂きました。

もう一つは2008年7月から開始した通称<WEコラボ>研究で、厚生労働省から研究助成金を得て、現在、元気に進行中です。正式名称は「地域自立支援協議会等を活用した障害児個別支援計画の作成に関する研究」。長野県北信圏域、滋賀県甲賀市、鹿児島県鹿児島市の皆さんと研究室を中心とする東京メンバーが、福祉と教育の協働による就学支援や家族支援、進路支援をよりよく進めるための戦略を、実践しつつ明らかにしようとしています。

これから少しずつ、でも着実に、実践・研究の経過報告、関連資料をアップして、<WEコラボ>の輪を広げていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。


さて、文字だけですと寂しいので、少しだけ資料と写真を掲載してみます。


この写真は10月3~5日に鹿児島で開催した<WEコラボ>研究班の全体研究協議会の様子です。メンバーのみでの協議会に加え、公開研究会も併せて実施し、こうした形でも発信しています。

 

we-kagoshima-20081003-01s.jpg
次の写真は公開研究会の様子です。運動会シーズンにも関わらず80名前後の方々が参加下さいました。公開研究会のアンケートでも、今後いっしょにやっていきたいと表明してくださった方が少なくありません。どんなに小さくても、まずは第一歩から。改めて実感いたしました。

we-kagoshima-20081003-02s.jpg


 次回からは<WEコラボ>研究の概要や関連資料もアップしていきますが、予告編として今年度の<WEコラボ>研究概要図を添付します。クリックしてご覧になってみてください。また、ウェブページの「WEコラボ研究会資料」にも順次資料を掲載していく予定です。

WE-area-torikumi-081004.pdf

では、また。