2009年1月アーカイブ

◎ WEコラボ!研究は厚生労働省「平成20年度障害保健福祉推進事業(障害者自立支援調査研究プロジェクト)」の指定を受けて進めています。

 

◎ WEコラボinアメニティ・ネットワーク・フォーラム3のコンセプトはこちらです!

WEコラボしませんか?@アメニティ・ネットワーク・フォーラム→  amenity3_we.pdf( アメニティ3_WEコラボ趣旨)

 

3月21日(土)、WEコラボin東京の開催が決定しました!

2月6~8日のWEコラボin長野、2月21日のWEコラボinアメンニティネットフォーラムに続き、3月21日(土)にWEコラボin東京の開催が決定しました。詳細は追って掲載しますが、場所は品川区立中小企業センター2階・大講習室です。午前午後のプログラムを予定しています。手帳にご記入下さい。

会場情報→http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/hp/menu000000100/hpg000000079.htm

 

 1月20日(火)、21日(水)の両日、大阪住之江区で活動を展開されているNPO法人み・らいずの代表・河内さんと姉さん女房役の桝谷さんをお招きし、障害者福祉論や社会福祉原論を受講する学生諸君とのコラボ、大学院で学ぶ現職教員とのコラボ、ついでに<もんじゃ>と<もつ焼き>のコラボを楽しみました。

mi-rise_20090120.jpg 

このブログでは、不登校の子どもの居場所づくりである<ほっとスペース事業>のところで、紹介しました。学生時代の障がいのある人たちとの余暇サークルからスタートして10年あまり。ご覧のとおり楽しいお二人ですが、今や若手社会起業家として活躍中。

また、河内さんは夢だったキン肉マン原作者ゆでたまご先生と今や飲み友達となり、桝谷さんは小学校教員志望で、講師を務めた過去を振り返り、<今やってることがホンマにやりたかったことやなーって思うてます>との境地にたってはります。

 

(大阪弁、間違ってたらお許し下さいませ!) 

 学生諸君も爆笑の渦、というなかでの二日間。お二人の話をうかがいながら、小生なりに描きたい未来図のヒントを改めて頂いた想いです。

 一つは<障害>の枠を超えていくということ。自分のソーシャルスキルアップのため放浪した沖縄での経験から、沖縄にドミトリー(相部屋形式の宿泊所)を創りたいと画策中とのことでしたが(河内代表の魅力は必要だ!という直感が外れず、周りを巻き込んで実現すること、by桝谷さん)、市内で支えるシェルターだけではなく、もう一人の自分と出会うための<ゆったりした>時間と場所を創るというニーズは「自分はいけてないよな・・・」と引きこもっていく現代人(青年・壮年)の通奏低音です。

もう一つは<楽しい>ということ。例えばみ・らいずの事業でもニーズの高い「ラーンメイト」。発達障害のお子さんたちへの家庭教師派遣で、スタッフがSST(ソーシャルスキルトレーニング)も学びつつ、おうちへ出向く仕組みですが、あるお子さんから「通いたい」との声があって、はっとされたそうです。<お友達のように習い事に通ってみたい>。そのお子さんにとっての<楽しさ>への気づきです。すぐに事務所を<塾>にするところが傑作な<み・らいず>さんですし、「すぐには作り出せないところが現職学校教員のつらいところ・・・」というコラボした現職教員のつぶやきも身にしみました。

 み・らいずの活動は多くの学生さんによって支えられており、お二人から「東京学芸大学のみなさんと内らの学生さんたちのコラボもしましょうよ」と投げかけていただきました。小生からは「東と西の張り合いになるといけないから、ぜひ沖縄でやろう!」と。沖縄ドミトリーで集う日も近いのではないか?と楽しみにしている今日この頃です。

 

Okinawa2005.jpg特に意味はありませんが(笑)、小生も大の沖縄ファンです。これは首里城2005の写真。沖縄本島のみならず、いわゆる各王朝文化を継承する離島の若者たちともコラボしたいものです。

◎ WEコラボ!研究は厚生労働省「平成20年度障害保健福祉推進事業(障害者自立支援調査研究プロジェクト)」の指定を受けて進めています。

 

◎2月初旬のWEコラボin長野、二日目公開研究会(フォーラム)のプログラムができました!厚生労働省・発達障害対策専門官の日詰正文さんもかけつけてくださいます。

WE-collaboration_NAGANO_20090207.pdf(WEコラボin長野フォーラムチラシ)

 

 先週末は3日間にわたる東京都立あきるの学園(知肢併置の特別支援学校)公開研究会。「チームあきる野の特別支援教育Ⅲ」報告の初日15日(木)、第3分科会「地域と進める相談支援・副籍事業」にコメンテーターという形で参加させていただきました。エリア内の小中高をサポートする相談支援室が「相談支援センター」としてステップアップしようという取り組みの協議です。

 *学校側のメインレポーター田端先生と小生のレジュメはこちら。

AKIRUNOGAKUEN_TABATA_20090115.pdf(あきる野学園田端レジュメ)

AKIRUNOGAKUEN_KASE_20090115_1.pdf(あきる野学園加瀬レジュメ) 

 

 小中高で支えきれない児童生徒を特別支援学校で受け止めてしまっていいのだろうか。放っておかれる児童生徒を目の当たりにして、ぎりぎりの中で受け止めながらも悩む先生たち。小中学校の支援を実施している市の巡回相談担当者からの<小中学校で受け止められるような指導方法の提供こそセンター校の役割>という指摘にうなりつつ微苦笑する先生たち。ここでも<WEコラボ研究>のテーマがライブ感をもって語り合われました。

 

 最後にいただいたコメントの時間。<支える支援、受け止める支援、変えていく支援>という造語で投げ返してみました。インクルーシヴな教育、地域で育つという路線を考えれば地域の小中高で学び続けられるようにする<支える支援>がセンターの役目。でも、今日現在、どうしても無理ならば一寸離れた学校であっても<本人と家族の納得があるような受け止め>を提供する支援も不可欠。ただし、それは小中高で受け止められるようにしていく<(現状を)変えていく支援>の推進が大前提。温故知新・・・障害福祉のコーディネーターが築いた実践の枠組み、そしてニーズを埋もれさせず協議していく・共有していく場の必要性はやはり<間違いない>と想いを新たにするのでした。

 *WEコラボ研究の原点、飯山養護学校の山田先生から頂いた資料やスウェーデン研修の成果を組み込んだPPT資料はこちらです。

AKIRUNOGAKUEN_KASE_20090115_2.pdf(あきるの学園公開研資料WEB用)

 ただし、この特別支援学校の<センター的>機能は、地域の相談支援体制づくりという文脈において、しっかりした<ホストセンター(的機能)>を創り上げる一環として捉える必要がある。単なる学校のがんばりの話ではないし、学校に任せれば良いという意味でもない。しかしなお、学校は地域支援体制の一翼を大きく担うということでもある・・・・夜の部では、厚生労働省の新旧専門官もまじえて盛りがった(どうどう巡りになった?!)のでした。 

孤独という言葉との再会

WEコラボ!研究は厚生労働省「平成20年度障害保健福祉推進事業(障害者自立支援調査研究プロジェクト)」の指定を受けて進めています。

 

◎WEBページ、WEコラボSexuality更新しました!

 

 昨年の大晦日から毎日新聞の朝刊で<孤独の岸辺>という連載が続いています。毎朝興味深く読み、無精な自分にしては珍しく、コピーをとってスクラップしたり、ゼミ学生に紹介したりしています。その理由の一つは、読み進めていく中で、久しぶりに<孤独>という言葉と再会した、という想いに駆られたこと。もう一つは、WEコラボ研究班の中でも少なからず確認しあってきた、<「障がい」を超えたところにある多様な支援ニーズ>を広くつかみ取るキーワードかもしれない、という想いが強まってきたからです。1月8日までに取り上げられた孤独の情景は次のようです。

 秋葉原事件と重なるようないらだちやコンプレックスを抱き引きこもる青年たち、寂しい暮らしから酒に堕し借金まみれとなって自殺しようとした青年(壮年)、高齢になって再会した弟(69才)の孤独死に直面する一人暮らしの兄、かつて家庭内暴力をふるった父と今薄給に苦しむ証券マンの息子の行き違い、性風俗店で働く顔を持つ<良妻賢母>、父とも母とも連絡のすべを失いつつ再起と再会を願う少年院出所の青年、自分たちの納骨代行と遺品処分を遺品整理会社に依頼した母(72才)と難病の娘さん(35才)。1月8日までに取り上げられた、こうした<孤独の情景>は福祉Wからも教育Eからもこぼれ落ちた・・・というか、結果として遠ざけられてしまった、見なかったことにされてしまったニーズの軌跡ではないでしょうか。

 

Kristianstad2008-121s.jpg 

2008 年2~3月に滞在したスウェーデン南部の小さな大学街Kristianstad市大聖堂の祭壇。昔々この街はデンマーク領でクリスチャン4世が<敵国スウェーデン>と戦う前線基地として整えたといういわれがあり、今でも街のトレードマークは<C4>と表記されています。

 

 WEコラボ研究班の協議においても、結果としては支援ネットで応援できているとはいえ、一つ間違えば学校卒業後は<孤独の岸辺>にたどりつくまで放置されたかもしれない事例が一つの中心となっていますし、引きこもりや虐待に対する取り組みがあちこちから聞こえてきている、とも報告されています。<障がい>に端を発するニーズを取りこぼすことなくWEコラボで支援することが当面の課題ですが、同時に<孤独>という言葉で包み込めるようなニーズにどうやって応えていくか。毎日新聞の一連のルポは所々にフォーマル・インフォーマルな支援の存在と支援の可能性を示唆してくれています。WEコラボの次の課題、新たなコラボの展開はどうやらこのあたりにあるのではないだろうか、と考える今日この頃です。