2009年7月アーカイブ

◎ WEコラボ研究2009は厚生労働省「平成21年度障害保健福祉推進事業(障害者自立支援調査研究プロジェクト)」の指定を受けて進めています。

 

つながり、つながり続けるためには・・・

四国フォーラムを終えて以降、今年度の研究構想のラフスケッチをもって大阪のNPO法人み・らいずの皆さん、滋賀県庁の面々や甲賀地域ネットの中島さん、厚労省の専門官、長野県北信圏域の方々、というように授業の合間をぬって研究デザイン協議の旅を重ねてきました。

 

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大阪の旅ではなんと、打ち合わせ後の食事会が高級ステーキハウスならぬ高級<お好み>ハウスでした。うーん、おそるべし浪速の皆さん!!

 

 

 

 

 今年度のテーマは発達障害者を対象とする相談支援事業のあり方ですが、大きい柱としては①発達障害のある方を対象とした場合に求められる、特有な相談支援専門員のスキルはあるのか、あるとしたらどのようなものか、②発達障害のある方とつながり、つながり続けるために必要なチャンネルやツール、相談サイドが用意すべきコンテンツは何か、という二点に絞り込まれそうです。いずれにせよ、もう少し絞り込むためには、厚生労働科学研究をはじめとする先行研究や先駆的実践に学ぶ基礎作業が欠かせません。忙しい夏休みになりそうです。

なお、発達障害情報センターのHP経由でダウンロート・レイアウト調整した発達障害関連の厚生労働科学研究概要版を圧縮フォルダにまとめましたので、よろしければご活用下さい。新たに始まっている研究班もあり、この点については改めてお知らせしますね。

→  kouroukaken_gaiyouban2009.zip

発達障害情報センターのURLはこちら → http://www.rehab.go.jp/ddis/index.html

 

各地で着実な積み上げを

研究デザイン協議の旅を通じて、四国フォーラムと同様に大阪、滋賀、長野でも着実な積み上げが進んでいることを実感してきました。発達障害や不登校経験のある中高生に対するプレジョブ体験プログラム開発2年目を迎えるみ・らいず、発達障害者支援キーパーソン養成研修を深める滋賀県、特別支援教育連携協議会と地域自立支援協議会の合同開催2年目で中学校区単位のサテライトセンターとグループ協議に取り組み始めた北信圏域。脱帽、という感慨とともに、こうした各地の取り組みをもっともっと共有して、広めたいという思いも募ります。

長野では地域自立支援協議会の部会である療育支援部会にも参加させていただきました。サテライトセンターの取り組みもそこでの報告から学ばせていただいたことです。2市4町村の中学校区単位のサテライトセンターリーダーとなる特別支援教育コーディネーターを指名し、合同協議会では保幼小中高のコーディネーター・保育園長・療育支援部会のメンバーがこのサテライト単位で情報交換会をするというものです。今後どのように、何をしていくか、足りない資源をどうつくるかなど課題はたくさんありますが、年度末にはまたまた、報告したくなるような積み上げが学べるに違いありません。

 

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療育支援部会の一こま。合同協議会報告のあと、参加したメンバーがいま、直面している課題や悩みを出し合っているところです。各メンバーの率直な意見の中から療育体制に関する地域の課題を見つけ出していく重要なプロセスですね。 

 

さあ、WEコラボ研究2009も,

まもなくスタートダッシュです。

◎ WEコラボ研究2009は厚生労働省「平成21年度障害保健福祉推進事業(障害者自立支援調査研究プロジェクト)」の指定を受けて進めています。

 

四国4県のWEコラボ実践に学ぶ

愛媛県の東端、四国中央市・福祉会館4階のフォーラム会場には200名近い参加者が各地から参集。7/11(土)9:30~18:30までノンストップ研修が展開。二日目も朝一番で西宮市社会福祉協議会(青葉園)の清水明彦さんが「個人総合計画」実践をスーパー名調子で語り始め、昼過ぎまで熱い議論が続きました。

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今回の四国フォーラムはライフステージに応じた支援と制度の現状、そして見直しの課題や方向性がテーマです。写真は「障害児支援にかかる制度の見直しと地域での子ども発達支援」と題して講演された渡辺顕一郎さん(日本福祉大学教授)の司会ですすむ制度論のセッション。大塚さん、高原さん、青木さんと元専門官、現専門官の本音トークです。

 

 

 

 

 

 

 

今回、小生も「WEコラボ」セッションで参加させていただき、論点整理のための基調講演と四国4県における実践・研究に学ばせていただく機会を得ました。

基調講演のPPTはこちら→ ehimeforum20090711_kase.pdf

是永かなこさん(高知大学):高知大学と高知県が協力してすすめる「高知発達障害研究プロジェク ト」の一環として実施された<個別支援計画>のフォーマット開発の報告。実際のケースについて多分野参加の支援会議を実施し、手応えを得ています。関係機関が自由に相互訪問できるための協定づくりが必要、という提言が新鮮であり、実際的に感じられました。

佐々木真一さん(阿南養護学校):高等部から就労に向けた移行支援の中で、相談支援事業者の参画を得て、リレーでいうバトンタッチの部分を分厚くしてきた取り組みです。福祉系フォーラムに於ける教員参加を促そうという指摘はまさに同感であり、GH/CHの設置予定が少なく、<住まう>場の移行が課題という点も共通理解できたように思います。

冨田智子さん(障害者生活支援センターふらっと):香川県からの報告は相談支援事業者による直球勝負報告です。ぜひ、特別支援教育コーディネーターと集いたい、そういう会を設けて招集して欲しい。善通寺市はこの要望に応え、20年度に2回開催されました。WEコラボ2008では長野県北信圏域の取り組みを紹介しましたが、こうした実践の広まりを本当に期待しているところです。

桑原綾子さん(ライフサポートここはうす):行動援護中央研修でも活躍する桑原さんからは、学校の個別支援会議に参画して、担任と保護者の調整から始まり、個別のWEコラボに発展してきているというもの。「子どもたちの将来をいろいろな長さで見渡すことの大切さ」「子どもたちの一日の生活を見つめ、情報を集めて調整することの大切さ」「立場の違う人たちが集まり話し合うことで見えてくるそれぞれの"お家事情"」という指摘はWEコラボの信条に加えさせていただきます。

 

四国中央市は<カミの国>~製紙業では全国一位の街とのこと。応援にかけつけた古川佐賀県知事の<発達障害>に関する取り組み報告もさすがに迫力のあるものでしたが、井原四国中央市長の淡々とした取り組み紹介も、四国中央市がいま、着実な勢いの昇竜状態であることを教えてくれます。これからはもっともっと四国に注目します。WEコラボ2009にとってスタートダッシュになる二日間でした。

 

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煙突の向こう側は瀬戸内海。背後には深く蒼い山々。豊富な水と港が製紙業を支えてきたようです。小生にとっては初の愛媛来訪。美味しい<霧の森大福>(入手は相当困難なようです)とともに、印象深い二日間となりました。現地の皆さん、本当にありがとうございました。