2009年8月アーカイブ

◎ WEコラボ研究2009は厚生労働省「平成21年度障害保健福祉推進事業(障害者自立支援調査研究プロジェクト)」の指定を受けて進めています。

 

岩手取材行~日本発達障害学会・第44回大会

8月1~2日、岩手大学で開催された日本発達障害学会・第44回大会に参加してまいりました。<個別支援計画>に関する継続研究発表が一つの理由ですが、今ひとつは青年期・成人期の発達障害者支援に関するシンポや発表に学ぶためです。大規模な実態調査や就労支援に関する調査報告など、WEコラボ研究2009として丁寧にリファーしなくてはならない発表もありました。これらについては、その発表要旨を勝手にアップできませんので、タイトルだけ紹介し、後日私たちなりに学ぶべき点を整理してご報告したいと思います。

「「青年期・成人期の発達障害者に対する相談支援に関する調査」からみた相談支援における実態と課題(1)~(3)」、<東京学芸大学・菅野敦先生の研究グループ>

「通常教育を選択した広汎性発達障害者の現状からみた就労支援の課題~「発達障害のある青年・成人に関する就業・生活実態調査から」、<障害者職業総合センターの望月葉子先生>

 

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学会の日程は東北の夏祭りとかさなり、夜は「さんさ踊り」のパレードを堪能することができました。土地の方の説明によると、五穀豊穣を願った三十三通りの踊りからなるもので、そこから「三十三=さんさ」となったとのこと。パレードの踊りは統一されていますが、太鼓や笛、お囃子も実はバリエーションがあるそうです。

たおやかな踊りかと思いきや、なかなかダイナミックでした。パレードの最後尾について、見よう見まねで踊り、翌日は少々筋肉痛・・・楽しい夏の一夜となりました。

 

 

 

二つのシンポジウムから

ところで初日に参加した二つのシンポジウムからはいくつかの示唆を頂きました。まずは岩手LD研究会の基調報告に始まった実行委員会企画シンポジウム2//青年期・成人期を迎えた軽度発達障がい者の現状と課題」です。1991年1月から活動を開始した「LD相談室」17年間の実践をベースに、2002年調査と2008年調査から現状と課題の骨子を捉え、そこに元親の会代表、相談支援事業所、居場所づくり実践者という3つの立場からに肉付けをしていくというものでした。特に印象に残ったのは次の2点です。

 

<障害特性~いじめ~自尊感情低下~限定的対人関係>という連鎖、<個人差でスルー~自己理解低い~障害特性から卒後に失敗~パートナー無し~ひきこもり>という連鎖などが示唆され、こうした<Path解析>に基づく支援論が必要ではないか

相談支援専門員としてベースとなる障害に応じた力量とセンスをもっていれば、そこから発達障害の問題に接近できそうではあるが、発達障害関係団体とのリンクが少ない・知らない、という実態がありうる。また障害告知を受けていない当事者が他機関から照会されてやってきた場合の対応の難しさはWEコラボ研究2009の研究課題としても重要

 

小生のシンポジウムメモはこちら→ seinennki_shinpo_hattatsushougaigakkai_20090801.pdf

 

もう一つのシンポは「地域をつくり、地域で生きる~岩手県における自閉症児者の地域支援について」です。岩手県における地域づくりの実践報告ですが、とくにNPO法人「ええ町つくり隊」の取り組みには遅まきながら脱帽しました。こちらはHPのリンクを張っておきますので、ぜひご覧になってください。自閉症当事者とのコラボレーションによって町=人を構造化していくという取り組みです

 

ええ町つくり隊HP → http://www7a.biglobe.ne.jp/~a-machi/

 

夏の甲子園も始まりました。また、お盆明けにお会いしましょう。