2010年3月アーカイブ

◎ WEコラボ研究2009は厚生労働省「平成21年度障害保健福祉推進事業(障害者自立支援調査研究プロジェクト)」の指定を受けて進めています。

 

調査へのご協力、ありがとうございました。

全国の発達障害者支援センターの皆様、日本相談支援専門員協会コアメンバーの皆様、ご多忙の中、調査にご協力頂き、本当にありがとうございました。頂いたご指摘等、充分に活かせたものになっているかどうかは、またご指摘・ご指導頂ければと存じますが、月末には報告書が完成、1週間内外で送付致します。よろしくご査収くださいますようお願い申し上げます。

また、4月の前半までには左上のウェブページに「WEコラボ2009研究報告書」フォルダをつくり、各章ごとにPDF化したものをアップします。適宜ダウンロード頂き、ひろくご意見を賜れば幸いです。

 

二年ぶりのスウェーデン訪問、行ったり来たり!?

3月1日からスウェーデン南部の大学街、Växjö(ヴェクショー)市に10日間行き、入試業務のため、11日に帰国しております。が、15日からまた、2週間、Kristianstad(クリファンスタ)市に戻る予定です。いずれも2年半~2年前、それぞれ5ヶ月と1ヶ月、在外研究で過ごした街で、WEコラボ研究を立ち上げようという強い動機を与えてくれた、かけがえのない第二のふるさとです。

 

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大小たくさんある湖のほとんどが未だ凍結しています。快晴の日々が続き、放射冷却で朝晩はマイナス15度、日中の最高気温もマイナス2度程度でした。犬と一緒に湖面を散歩しているカップルが見えますか?寒さより,久々の太陽を求めて外出する人が多いですね。小生もフル装備で(苦笑)、日曜日に10㎞のウォーキングを楽しんできました。

 

 

さて、今回の訪問目的は二つ。一つはリソース学校という小さな公立学校の内、前回訪問できなかったところに行くこと。発達障害やその他の理由で、通常の学校でどれほど手を尽くしても適応できない生徒が一定期間通い、学習と自己コントロール、自尊感情の向上に努め、スモールステップで元の学校にもどるための特別な手立ての一つです。悲喜こもごもの日常がありながらも、「ここが一番好き!」という中学1年生男子生徒とも、アニメ「Naruto」を話題におしゃべりする機会を得ました。

 

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Positivbok(ポジティブ・ブック)の中身を見せて下さったAnnika先生。週末最後の授業ではその週を一人ひとり振り返り、よかったところを確かめて、書き出し、このブックに貼っていきます。いわゆる「いいことろさがし」「誉め誉めシャワー」。

リソース学校は6~8人程度の定員で、個室とリラックスルーム、キッチンと食堂、スタッフルーム、等々から構成されているチャーミングな学校が多いですね。近くに基礎学校(義務教育学校)があって、そこで元の学校に戻る練習もします。

 

 

 

リソース学校は「分離的統合」という概念を実践しうる教育資源だと考えています。しかし、善し悪し両面あるという意見も頂きました。

「少人数で、集中できる環境、丁寧な指導は確かに効果をあげています。ただ、対人関係が難しい子ども達だからこそ、友達同士、同じ年齢同士の対人関係に関する良いロールモデルが必要ですよね。ところがそうしたモデルは通常の学校でないと得られないというジレンマがあるんです。ここではどうしても教師と子どもの1対1の関係になってしまうものですから」

これはADHDの診断を受けている小1から中3までを対象にしているBokhulteリソース学校の校長、Annita先生の説明でした。

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Bokhulteリソース学校では内装工事中・・・確かにそうなのですが、やはりイライラして壁を蹴ったりする生徒が少なくないので、けがをしにくい、しかも丈夫なパネルを貼っているとのことでした。

そう話しながらも、ここの仕事が大好きだという先生たち。「時には、流石にしんどくなることもあるけどね」と苦笑もちょっぴりでした。

 

 

 

 さて、もう一つの目的は通常学級の先生がどうやって発達障害等に関する知識やスキルを身につけていくのか、そのしくみを知ることです。この点についてはVäxjö編とKristianstad編を併せて、4月にアップする予定です。お楽しみに。